ピーちゃんの旅立ち
2019年11月中頃、ピーちゃんの散歩やピーちゃんの恋に出てくるセキセインコのピーちゃんが旅立ちました。
ケージの上にはいつも猫がいるのに動じない性格。喜怒哀楽がはっきりしていて、楽しくさえずったり不満があるとギャーギャー騒いだり、。我が家のムードメーカーでした。
近所のおばさんの肩に乗ってうちに来てから約4年。鳥はちょっとしたことで死んでしまうので、特に、冬は朝ケージのカバーを開けて中を見るのが怖くてドキドキして過ごし、気が付けば4年。いつわかれがきてもいいように心がまえはしつつも、どこかずっと一緒にいられると感じていたある日、お昼は元気だったのに、夕方ケージにカバーをかけようと見たときにはすでに冷たくなってたのです。
冷たくなったピーちゃんをケージからだし、手に乗せてソファーで撫でていると、レオン(パピオン)がトコトコとやってきました。
レオンはピーちゃんが大好きで、放鳥してる時、ソファーで休んでいたり、家族の腕にとまってる時など、近くで興味深そうにジッといつも見ていました。
いつものように鼻がくっつくくらいの距離まで接近すると思ったんですが、レオンはピーちゃんの遺体にはいちべつすることもなく、私の膝で寝だしたのです。
「ああ、私の手の上に乗っているのはもうピーちゃんじゃないんだなぁ…」
そう感じた矢先、レオンが天井を見上げ、キョロキョロしだしたのです。
この見方は…放鳥して部屋の中を飛び回っているピーちゃんを見ている時そのもの、そしてその時レオンのこの動作が見えない位置にいる息子がこう言ったのです。
息子「なんだかピーちゃんが今、ここで飛び回っている気がする」と…
私はレオンが天井を見まわしている姿を見ながら「そうだね、そうかもしれないね。いや、きっとそうだね。」と言いました。
そして、今日のうちに埋葬しようと、近所のホームセンターにお花を買いに行ったのですが、家に着いたときにはあたりは真っ暗。
幸い、屋外撮影用の投光器を買っていたので、投光機でライトアップ、箱に入れたピーちゃんを木の根元に埋め、その時は仮の目印にしようと家の中を探して見つけたのは「ピーちゃんみたいで可愛いね、でも可愛すぎて使えないね」と言って妻と買った園芸用のピック…投光器もピックも購入時はこんな用途で使うとは夢にも思いませんでした。
今は、うちのささやかなドッグランの入り口に、鳥型のモニュメントも置いておりますが、
やはり、ピーちゃんらしさはこっちだと、あの時のピックはそのまま刺しております。
今でもフト、ピーちゃんが最後のころによくしゃべっていた「ぴーちゃん ※☆*@÷ わんわん♪」と聞き取れない言葉を楽しそうにしゃべった後に「わんわん♪」とワンッワンッ!ではなく「わんわん♪」と犬の鳴き声を真似していた彼女の声が聞こえてくるようです。
もし、この場所に来る時があれば耳を澄ませてみてください。もしかしたら
「ピュイ!ピュイ! わんわん♪」と彼女の声が聞こえてくるかもしれません。