多頭飼育・先だったワンちゃんと残されたワンちゃんについて

6月27日に天へと帰ったリリーですが、その後、リリーについてお悔やみのお言葉や花束をいただいただけでなく、一部のお客様から、こんなご心配のお言葉をかけていただきました、それは

「レオン君大丈夫ですか?」

と、我が家ののこされたワンちゃんを心配してくださり、そしてこう、続けて心配の理由をおっしゃって下さいました

「ネットで一緒に住んでるワンちゃんが亡くなると残されたワンちゃんも具合が悪くなると聞いたのですが」

と、細かいニュアンスはうろ覚えなのですが、インターネットで多頭で飼われているご家族内のワンちゃんが亡くなると、残されたワンちゃんも後を追うように亡くなってしまう場合があるという話を聞いたという事で心配してくださったようなのですが

実はそれは本当です

レオンはリリーが我が家にくる前からの先住犬でリリーだけ私のインストラクターの合宿などで家を留守にしたときなど、大層心配し足りするような子なので、リリーの病気が発覚したときは後を追ってしまうことを恐れてました。

よく、1頭だけだと寂しいだろうからもう1頭ワンちゃんを家族に迎えることを検討される方がいるのですが、たしかに多頭ならではの楽しい環境もありますが、1頭が亡くなった時にもう一頭も後を追ってしまうことが多いという事も事前のご相談がある場合はお伝えしています

ただ、1点だけ気を付けてすごせば悲しい連鎖は回避できる可能性が高いと私は信じるようになりました。

それは、残されたワンちゃんの前で「寂しいなぁ」とかか言わない事です。ましてや「寂しいね」などと共感を求めない事です。

ワンちゃんは今を生きている生き物ですが、実は楽しい思い出に浸る事もできる生き物です。ですので一緒に「あの時は楽しかったよねぇ」と楽しい記憶をなぞって共有して語りかけてみてください。

一緒に出掛けたおさんぽの映像、写真など一緒に見ながらなどいいかもしれませんね。

泣き顔は見せていいと思います、たくさん泣きながら「楽しかったねぇ」と楽しかった気持ちをたくさん出してみてください。

飼い主さんの泣き顔を見て残されたワンちゃんは混乱するかもしれませんが、混乱しながらも、きっと「ああ、そういえば楽しかったなぁ」と楽しい記憶を共感してくれるかもしれません。

これらは口で言うほど簡単と思っていません、私自身がすぐにはできませんでした。ですが、残された者たち、そして先に旅立った者さえも先に進むためには大事なことだと思っています。