ガンとの闘い

ディープインパクトの種付け料が今年11月21日に世界最高額の4000万になったそうです。ディープは 種牡馬には向いてないと言われていて、個人的にも、少なくともあの馬は蹄鉄を釘で打てない子だったので、そういった資質を残す事に色々と疑問があるため、かえって高いほうが数も抑えられていいのかなぁと思ってその記事を読みました。

犬や猫も人が交配を繰り返し、種として確立されるも、いろんな病気、疾患が出やすいものがあります、先日、我が家で迎え入れようとした犬種もそうでした。

譲渡会に手伝いに行くと、多くの方がその美しさと優しさに心を惹かれ問い合わせるも、年齢を聞くと挙げた手を降ろす、そんな子でした。ただでさえ高齢犬は里親が見つかりにくいものですが、その犬種は寿命が短い犬種として有名だったからです。

先住犬もいるし、生活が変わるので一カ月悩み妻に相談、妻は実は半年以上僕に言い出せずに悩んでいたそうで、そうとわかればとすぐに迎え入れる事にし、希望を保護団体さんに話そうとするもちょうどそのタイミングで良い条件の希望者の方がやっとで出たとボランティアさんたちが喜んで話している場を目撃し、泣く泣く断念しましたが、1・2か月後、気になってその後どうなったか聞いたらそのお話がなくなってしまったとの事でそれならばという事で我が家で希望を出しましたがその後、譲渡前にしてくださった検査で肺がんが見つかってしまいました。

血液検査では見つからなかったのに3週間かけた細胞の検査で肺がんと診断、肺がんは最後に転移する場所との事でほぼ間違いなく全身転移、犬の寿命は人の7倍と言われていますが、病気の進行スピードも恐ろしく速い事が感じられました。これがたしか10月の終わりごろ

保護団体さんのほうでみとるとの事で、我が家も慣れた環境の中でノンビリしてほしくて、迎え入れる事を断念しましたが、11月29日、今肺炎で入院しているが退院したらうちに委ねてもよいとのお話をいただき、これは我が家を信頼してくれてると思ったという事と、その子の状態が良くなく、最後には静かな環境で過ごしてあげたいのだろうなぁというのを感じたので、受け入れを承諾、退院を待ちますが…結局、状態が悪化、病院から預かりボランティアさんの家に連れ戻し、すぐに末期症状となり、12月2日なくなりました。

本当にガンになりやすい犬種、とても寿命が短い犬種として有名だけど、その寿命の短さはガンのせいだと個人的には理解しています。素敵な性格と見た目と魅力がある犬種ですが、種としての絶滅も危惧され無理やり残している弊害のツケがこの寿命の短さに反映されているとも聞きます。

ディープインパクトのようなすごい馬だったけど悪い部分の遺伝子、悪い部分だけ引き継がれる可能性について考えていた矢先に、ガン診断から息を引き取るまでの時間の短さを目の当たりにし、色々と考え深いものがありました。

こちらでドッグラン付きのコテージでのキャンプの記事がありますが、今回、残念ながら我が家で迎え入れれなかった子でしたが、本来来ていたらその子と遊ぶために予約していた宿泊だったりしました。お外が大好きとの事で沢山遊ばせてやりたかったんですよね、もし、生まれ変わって、もしもよかったらその時はうちに来て欲しいなとおもいます。

ガンは、恐らく時限爆弾的な要素の遺伝子がどこかにあって、それが起動しているとの説があるそうですが、そういうものが解明されたら、こんな事例も減るかもしれませんね。

今は、あの子の冥福を心から祈りたいと思います。