病気やケガの野生動物に会ったら

今から20年以上前「素敵な宇宙船地球号」でも取り上げられたことがあるそうですが、神奈川県の取り組みで、同県、自然環境保全センターでは傷ついたり病気の野生動物を保護、治療などをして放野する活動をセンター職員だけでなく、座学(一日)と3日(最短)の実技研修をすることによって認定登録したボランティアを交えて行われています、動物愛護とは愛玩動物だけではなく、エキゾチックと呼ばれているものにも当然当てはまりますし、近年の野生動物との接触する回数などが増えている状況などを見て、色々思うところがあり、筆者も登録しようと参加、そして今年、この度やっと登録ボランティアとして認定を受けることが出来ました。

この野生動物保護ボランティアは毎年6月に座学、8月いっぱいまでに実技研修6単位(1単位半日の実技実習)する必要があるのですが、僕は早い段階で終わらせたのですが、本日実習の全体の実習受付期間が終了しました、期間中に6単位とらないと来年またやり直しなため、なかなか来れない方は大変だったかもしれません。愛玩動物については随分意識が高くなったのは喜ばしいことですが、野生動物について救護を行っているのは僕が知る限りでは神奈川と北海道くらいです。

野生動物保護と聞いて、野生動物はそっとしておくもの…と思われる方、もっともだと思います。少なくとも神奈川県では保護できる動物とそうでない種類があり、ケガなども何でもかんでも保護するわけでなく、例えば、窓ガラスを認識できずに激突したとか、ペンキにまみれて動けなくなったり、害獣として特別駆除対象になっているアライグマの捕獲機に、病気を持ったたぬきがかかってしまったりなど、人間のせいでケガをした動物を人間が責任を持とうという考えで行われているそうです。

ペットに関する法律に「動物の愛護及び管理に関する法律」というものがあり、勉強されている方も多いと思いますが、野生動物にはこれとは別に「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」という全く別の法律があります。これからハイキングやキャンプシーズンなども来るので屋外に出ることも多くなりますし、病症鳥獣に出くわす機会もあるかもしれないので少し書いてみます。

傷ついて動けなくなったタヌキ、フクロウ、モモンガなどなどの動物を見つけたら…このサイトなどを見ている方のほとんどは助けてあげよう。と思うと思いますが、ちょっとまってください。野生動物は「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」という法律により、許可なく捕獲をすると法律違反になります。もちろん、独自の判断で自宅で治療保護なども当然法律違反になります。

ケガや野生動物を見つけたら(神奈川県HPより)

神奈川県民の方はぜひ上記リンクを一通り見ていただけると嬉しく思います。

そこにあるように、保護する前に、神奈川県の場合は自然環境保全センターか近隣の指定動物園へまず電話して相談をしてください。

【自然環境保全センター】
担当課 自然保護課
受付時間 午前9時から午後4時30分 
電話 046-248-6682
住所 神奈川県厚木市七沢657
地図はこちら

【その他の保護施設】
自然環境保全センター以外でも、野生動物の救護を行っています。

・横浜市立野毛山動物園         電話 045-231-1392 ホームページ
・横浜市立金沢動物園           電話 045-783-9100 ホームページ
・横浜市立よこはま動物園ズーラシア  電話 045-959-1000 ホームページ

自治体によっても違うので、一度お住まいの地域の場合どうすればいいのか県のHPなど確認しておくといいと思います。

哺乳類の捕まえ方・運び方

ケガや野生動物を見つけたら(神奈川県HPより)の中で哺乳類の捕まえ方が文章だけだったので、わかるとは思いますが一応、図解にしてみます。

犬ではありません、タヌキとかと思ってください。

動物園など、指定されている連絡先に電話、保護してくださいと言われたら

大きめの布テープで補強済みの段ボールと、ふたになる大きめの段ボールなどを用意、写真は1枚ですが、蓋にはするのは組み立て前の箱でもいいです(丈夫なので)

後ろから慎重に近寄り

上からかぶせます

かぶせたまま、蓋になるものを

少しずつ差し込んでいきます

文字は気にしないでください

重ねたら

蓋の部分を押さえながらひっくり返します

ひっくり返したら

文字は気にしないでください

中にいる子が飛び出さないようにそのままひもで縛ったり、蓋をすれば完成です。寄生虫や人にうつる病気を持っていたりしますので、素手で触ったりしないのと、爪や牙に充分に気をつけてください。もし素手で触ったらよーく手を必ず洗ってください。写真にあるような穴は先にふさいで起き、空気穴などはあとから開けるといいと思います。

神奈川県内の場合、もし、上記連絡先につながらなかったり、緊急ではないけど、事前に聞いておきたい(キジバトは保護できるがドバトはダメなど色ややこしいものもあります)等のご相談がありましたらFBページのメッセンジャー等で連絡いただければ対応いたします。