あまり知られてない感染経路

先月岐阜で開催された認定VMAT(災害派遣獣医療チーム)講習の時、豚コレラが発生したことで話題が持ちきりでしたが、2か月たってまた発見され振り出しに、岐阜県畜産センター公園の豚さんが20頭以上処分されるという事態になっていることに動揺が隠せません。対策等をしっかり挑んでいるというのはあの講習会の時に大勢の先生たちから聞かされているだけに、やはり怖い病気なんだなぁと実感します。

豚コレラはイノシシや豚のみの病気で、人にもうつらないせいか、あまり世間では話題になりませんが、逆に人やペットたちに感染するものだったらと思うと怖くて思考が止まってしまいます。

VMAT講習会の時のシェルター運営シュミレーションではとにかく犬パルボウイルス感染症を排除する事を第一に考えるとともに、狂犬病が発生した(コンテナ船に潜んでいた狂犬病の動物が逃げた)等の想定が出てきます。度々話題にしていますが、狂犬病はいつ日本に入ってきてもおかしくなく、すでに実は入ってきている可能性だってあります。

日本の場合、感染経路としては怖いのはコウモリ、キツネ、アライグマ等々。(ちなみに東京でもこれらすべて普通にいます)コウモリも要注意ですが、現在はアライグマが本当にやばいです、神奈川は自然環境保全センターもあり、野生動物に関する取り組みはかなり進んでいるのですが、本腰で防除をするも頭数が横一線ですでに手遅れ状態、この状態でもし狂犬病が入ってきたら…

人用狂犬病ワクチンは暴露前(感染前)と暴露後(感染した動物もしくは疑いのある動物に噛まれたりした後、発症前に打つ物)がありますが、昭和39年の裁判記録で「最近近所で噛まれての発症例があったので噛まれたその人にとりあえず人用ワクチンを打ったら麻痺性後遺症になって医者が有罪になった」というものがありました。(かなり要約しております)

発症したら100%死んでしまうので検査や調査に時間かけられない、けど、念のためとりあえず打ったら知的後遺症がでて、じゅうぶんに調査すれば防げたとして有罪…今はもっとリスクの少ないワクチンがあるかもしれませんが、もし日本に入ってきたら…と思うと怖いと思いませんか?最近は防災ブームで非常時についての対応について色々考える方が多くなってきているのは素晴らしいことだと思いますが、この、最強の感染症についての危機感をもっと持つべきではないかと個人的には思います。

また、モロッコで猫に噛まれて狂犬病に感染したイギリス人の方の記事が今月13日ごろあがると、狂犬病は猫にかかるというのを知らない人も多くてちょっとびっくりしました。狂犬病は全ての哺乳類がかかり、発病するとほぼ100%死に至る最強の人畜共通感染症です。当然猫もかかります。

アメリカでは狂犬病に感染した犬と猫では実は猫のほうが犬より10倍ぐらい多かったりします。

ここで昔から疑問がありました「あれ?なんで猫は予防接種任意なんだ??」と

そして、過去の事例から「疑わしきは排除を…」を実行していることから考えて色々な考えがあると思いますが、「猫さんは完全室内飼い」をお勧めしております。

そんな猫さんですが、11月25日開催のペットの救急隊では普段は犬のほうに比重が寄った内容なのですが、今回は猫さんにスポットをじっくりあてての開催予定です。愛猫家の方、お時間があればぜひご参加ください。