同行避難で取り上げられていない事

本日竜之介先生監修の「どんな災害でもイヌといっしょ」が発売になりました。内容は想像以上に素晴らしい内容で、ぜひ、一家に一冊置いて熟読してほしい内容だと思います。

とはいえ、細かい部分を深く読み解かねばならない部分もあり、この本の内容+補足部分を書いていきたいなとも思いました。

どこの避難所も同行避難自体はできるが…

まず、同行避難についてです、ずいぶん以前より関心が深まりましたが、まず、地元の避難所について、HPなどで調べてみてください、受け入れ態勢が出来ているところは、災害時にワンちゃんをどう受け入れるのかが(クレートの場所等)がきちんと書かれているはずです。それらの計画が明記されていない場合でも、ペットの同行避難は拒否できないはずなので基本可能です…じゃあ、別に調べなくてもいいじゃない?となるかもしれませんが、何も起きていないときに決まってないことが、災害時の混乱であれこれ決めれるかな?ということなのです、指示できるボランティアが入るにしても数日後だと思います。

ワクチン接種率低すぎ問題

狂犬病予防法で接種義務があるワクチンでさえ接種率は70%以下です、人獣共通感染症のワクチン5種どころか3種混合もあやしいです。ノミダニ対策もそうで、たとえ飲み薬などで対策していても、対策していないワンちゃんから発生した場合、その手の薬は刺してから駆除するのでノミ等の体液は体に入ってしまいます。避難所はワクチン接種してるかどうかはチェックするはずです、ですが、この時に打っていない事を悔やんだとしても遅く、でもそのご家族の一部はこう言うと思います「接種証明書が水で流された(燃えた)」等。あきらかに嘘だとわかっても、受け入れを拒否は難しいのではないかと思います。

クレート苦手ワンちゃん多すぎ問題

最近は避難などの事を考えてクレートにならしておこうという記事をよく見ますが、言葉では簡単ですがこれはなかなか難しいと思います。ワンちゃんの個性などに合わせて時間かけて行わないといけないですし、間違うと余計にダメになるからです。グッドシチズンテストなどを受けに来ているトレーニングに長けているワンちゃんでもこれで落ちる子が多く、さて、避難所に入りました、とりあえずクレートに押し込んで預けて一安心…という飼い主さんも少なからずいるはずです。この行為には緊急避難の意味合いでも攻めることが出来ません。ですが、トレーニングを積んでる子でも、不安が出るはずです、はたしてギャン泣きしているクレートがそばにいる在る所で待機させておくのは少なくとも僕は自分の愛犬にそこにいさせるのは精神的に良い結果になるとは思えず待機させるのは忍びないです。

避難の仕方も多種準備しておく

最初のほうにも書きましたが、昔と比べてペットの同行避難については関心度も高まり、同行避難訓練なども行われていますが、地域格差があります。また、例として、僕の地元の集合住宅(10階建てx3棟)のペットクラブの方に以前、どのように避難を考えているかお聞きしたところ、管理棟にクレートに入れたペットを預けてすぐそばの小学校に避難としているとお話してくださったのですが、しっかり打ち合わせがされているのですが、よくよく考えると避難所のキャパを完全に超えてしまっています。集合住宅に住まれている方だけでも避難所はあふれてしまうでしょう、あてにしていたものがだめで途方に暮れてしまうという事がないように、A案がだめならB案といくつもシュミレートしておくべきと思います。

車中泊、キャンプについて

熊本地震の時は、色々分かっている人ほど「あえて避難所に避難はしない」という選択肢を取り、車中泊やキャンプを選択していたと聞いています。理由はこの記事の内容で察していただければと思います。避難をしない選択ではなく、総合的にベストな避難として結局は僕も車中泊やキャンプでの「一時避難」になるのではと思っています、ですが、車中泊、キャンプ共に難しい状況、災害もあるので万全ではもちろんありません。

不便な環境に人も慣れておく

僕が所属している「日本ボーイスカウト連盟ではこのような言葉があります「そなえよつねに」

災害時のための備蓄やワンちゃんたちのトレーニングはもちろん、何も起こっていない常日頃から続けておく必要があるのはもちろん大事ですが、警戒しておく事柄に「ストレス」があります、ワンちゃんも「ストレスに強くなるしつけ」をする必要が大事と思っていますが人も同様に「ストレスに強くなって置く必要がある」と僕は思っています。アウトドアに慣れていない方はテントで1泊するだけで結構つらいと言います。個人的には3泊まではそんなに難易度高くないのですが、3泊以上のテント生活は一気に難易度が上がるんです。

限られたスペース、知らない人たちと共同での生活、最初は良くてもどんどんストレスは上がってくるでしょう、ストレスがたまればたまるほどトラブルは多くなると思います。避難所ではなく、家族だけでのテント生活でも同様です。不便な生活に日ごろから慣れておけば、ストレスによる影響も少なくなり、イライラなどからトラブルや冷静な判断を失うこともなくなってくると思うのです。最近はペット同伴のキャンプなども人気が高まってきました、避難生活ではなくレジャーとして連泊は最初は無理をせず、ぜひ「不便な生活を楽しむ」事に慣れておくのをお勧めしたいと思います。

避難所に行かない方が良いって事?

この記事を書き上げてあとから読むとなんだか「避難所には行くな」と読めてしまう気が自分でもしますがそうではありません。

同行避難可能と告知できない場合、多くの課題がクリアできないからと僕は理解しています、たとえば

  • 犬嫌いの人はとの共生は?
  • どのくらいのスペースが必要?
  • 五月蠅くないか?
  • 喧嘩しないか?人や他の犬に噛まないか?
  • 匂いは?衛生面は?
  • 病気(アレルギー等)は大丈夫か?

などです。これらの問題をどのワンちゃんの飼い主も問題がないようにしてあげることも飼い主サイドで必要な大事な事という事でこの記事を締めたいと思います。